こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
ADLを行う場面の中で、立ち上がり動作は割といろんなところで登場しますよね。
ベッド/布団から起き上がるとき
食卓のイスに座って食事をするとき
トイレに入るとき
お風呂に入るとき、など…
このとき、評価する視点は前・後の動きに注目しがちですが
実は横の動きも重要なんです。
なぜ横の動きが大事?
横の動きの定義
今回お伝えする「横の動き」は、
股関節の内外転・内外旋を意味します。
縦の動きは、主に骨盤前傾と考えていただきたいと思います。
立ち上がり動作
健常者を対象とした立ち上がり動作の分析研究では、
「骨盤が前傾したあと、大腿骨の回旋動作が発生していた」
との結果を得ています。
(参考:http://www.jsomt.jp/journal/pdf/055020085.pdf)
立ち上がる際にからだを前傾すると思いますが、このとき
「骨盤前傾(前後のうごき)」のあとに
「大腿骨の回旋(横のうごき)」が発生していたそうです。
つまり、立ち上がる際に
「骨盤前傾(前後のうごき)」と
「大腿骨の回旋(横のうごき)」がうまく行えると、
スムーズに立ち上がりやすいんじゃないか?と言えます。
(ただし、骨盤前傾と大腿骨の回旋動作に相関はみられず
骨盤・大腿骨それぞれの動きが確認された、という結果であったことを
あらかじめご承知おきください。
支持基底面が広くなる
また、立ち上がる際に、膝をピタっとつけた姿勢よりも
膝を離して、やや足を開いた状態のほうが
立ち上がり動作が安定する報告があります。
(参考:https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1552101001)
足を開いて座ることができると、
支持基底面を広く取ることができ、安定した立ち上がり動作を行いやすく点からも
股関節を中心とした「横の動き」が大事であると言えます。
立ち上がる場面以外にも、しゃがむ・着座するときにも
この「横の動き」が関与すると考えられますので、
ぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
今回は、さまざまなADLに共通してみることが多い
立ち上がり動作の評価の視点をお伝えしました。
股関節の横の動きが阻害されると、
立ち上がったり、しゃがむだけでも一苦労…となりますし
ふらつきやすくなります。
一人でも安全に生活ができるようになるために、
ぜひ横の動きも評価してみてくださいね!
- 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
- 寝返りをもっと見れるようになりたい…
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そんなお悩みを解決する講座です。
【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
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