『あなたの反復練習はPT系?OT系?』

みなさんこんにちは、療活の大塚です。

療法士活性化委員会 大塚

療活してる?

先日ADL訓練を効率的に行うための触診セミナーを開催しました。
ADLということで参加いただいた方は全員OTさん。
しかも神奈川県だけでなく茨城や遠くは福島からもご参加いただきました。

そんな中一つのキーワードが出てきました


PTの反復練習とOTの反復練習は違う


リハビリでは特定の動作を習得していただくために反復練習をすることがあります。
PTもOTも行うのですが実はお互いに行なっている「反復練習」の目的が全く異なります。

PTのイメージする反復練習は?

おそらくこんなやつとか

こんななやつではないでしょうか?

いわゆる
「骨盤の前傾・後傾」「立位でのバランス訓練」など
特定の動作の中で必要な機能を意識的に引き出すものです。
OTのイメージする反復練習は?

おそらくこんな感じ

本来持っている機能を無意識に引き出すための環境設定とADLで無意識に使えるようになるための落とし込み。


同じ「反復練習」でも意味が違う


これはどちらが正しいか?ではありません。
リハビリの段階によってどちらも必要です。

  • PTの反復練習は意識して動かしてもらう練習
  • OTの反復練習は無意識に動かしてもらう練習

カルテに「反復練習」と記載されていたら目的の反復練習か?を一度確認してみてください。


なぜPTとOTで目的が違うの?


それはPTとOTだからです。
リハビリの目的は「社会復帰」ですので患者様の生活がよりよく変化していく必要があります。
その中で理学療法士が担当する段階での一つの目的が
「意識的に動作を行うようにすること」
作業療法士が担当する段階での目的の一つが
「生活の中で無意識に動作ができるようになること」
です。
これはリハビリの段階で

  1. 体が動きやすい状態にする
  2. 意識的に動かす
  3. 無意識で動くようにする

の過程を経ることでADLが改善していくからです。


自動車運転免許の取得に例えると、、、


1.体が動きやすい状態にする
は車に関する学科と車に乗る前の点検、確認(空気圧、ライト、ブレーキランプ、オイル等)。

2.意識的に動かす
は教習所内での運転技術の獲得(学科で学んだこと、運転技術を意識的にできるようにする)

3.無意識で動くようにする
は教習所の外での運転技術の獲得(教習所内で意識的にできた技術を普段の生活道路でも無意識でできるように反復練習する)

と置き換えられると思います。


役割が違うからお互いの部分は知らなくてもいいの?


自分の職種の担当する部分ではないからといって知らなくてもいいわけではありません。
PTも今行なっている骨盤の前傾・後傾がどうADLまで結びつけることができるか?
OTも今行なっているADL訓練を効率的にするにはどの機能・動作を意識的にできるようになればいいか?
をわかることはとても大切です。
それがわかるからそれぞれの職種に依頼することができます。
それを知らないと以前の大塚のようになります>>>「ADLが改善できない!」
お互いのことを理解することで患者様のためにより良いリハビリが提供できると思いませんか?

”信頼される療法士になるための土台を楽しく作る”
>>>【触診が苦手な方限定】6日で学ぶ評価・アプローチのための触診BASICコース

PTもOTもSTもそれ以外の職種の人たちもみんな患者様の社会復帰を担う大切な仲間です。
みんなで療活しません?

そー考えると、、、
PT協会とOT協会もいっそ一つになって
「療法士協会」とかにしちゃったらもっと公益に寄与できそうだけどな〜(笑)

【療活講習会一覧】

”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?


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