みなさま、こんにちは!
Assessmentコースの講師の加藤です。
療法士がまず目標として設定することが多いADLの向上。
とても大切なことですね。
でも、同時にこんな疑問を持ったことはありませんか?
- 訓練なのに声かけだけでいいのか?
どうでしょう?
実はこの事実は声かけをするタイミングと内容に気をつけないといけません!
本日はADL訓練の声かけに絞って解説していきましょう!
声かけには2種類ある
私は臨床で声かけをするときに2種類の内容を使い分けていました
1つ目は
『〇〇さん、次は手すりを掴んで』などと次に実施してもらいたい行動を具体的に示す声かけの仕方です。
2つ目は
ADL訓練をしている最中に『昨日、こんなことがあってびっくりしたんですよ〜』と訓練内容に全く関係ない話をする声かけの仕方です。
この2つを明確に使い分けることがADL訓練をより生活に沿った訓練内容になっていきます。
どう使い分ける?
私はリハビリの手順として以下の工程が最も効率の良いものであると考えています。
『動かしやすい身体に整える』 → 『意識的な動作訓練』 → 『無意識な動作に落とし込む』
です。
ここでポイントが『意識的な動作訓練』 → 『無意識な動作に落とし込む』の過程です。
意識的に動かしてもらいたいときには
『〇〇さん、次は手すりを掴んで』などと患者さん、利用者さんが迷わないために具体的な内容で声をかけないといけません。
しかし、次の『無意識な動作に落とし込む』では
訓練している動作から意識を逸らさないといけません。何かに意識をそらした状態でその動作ができてこそ無意識に実施できる生活動作になるのです。
そのため私は、動作から意識をそらすことを目的に
『昨日、こんなことがあってびっくりしたんですよ〜』と訓練内容に全く関係ない話をする声かけをして、患者さん、利用者さんの意識を自分にむけるように誘導していたのです。
どうでしょう?
全く違う声かけですが、視点を変えると両方とも必要な声かけであると理解していただけたでしょうか?
1番のポイントは
私はADL訓練の1番のポイントは実は声かけではないと考えています(笑)
それは3つの工程の1番最初である『動かしやすい身体に整える』です。
多くの療法士がこの『動かしやすい身体に整える』を実施しないでいきなり声かけだけのADL訓練を実施してしまうので、間違えた代償動作を獲得してしまうのです・・・・
まずは、『動かしやすい身体に整える』!
そのためには動作分析ができないといけません!
動作分析をした結果、仮設→検証のために評価・触診・アプローチが必要となってきます。
療法士活性化委員会ではbasicコース、Assessmentコース、analysisコースにて
触診・アプローチ・評価・促通・動作分析が学べる内容となっています。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳