【アライメントの意味、知っていますか?】療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その32~

こんにちは!

モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

さて、今回は
「アライメント」に視点を当てていきます。

まずは、添付した骨模型の写真を見て、
おかしいと感じるところはありませんか?

……

………

少しだけ考えながら、読んでみてくださいね( ^ω^ )

 

アライメントは、元々
「一直線に並べる、整列させる」という意味を持ち
工学や生物学で用いられることが多い単語です。

部品やパーツ、分子構造が整っている、または整えるときに
用いられるようです。

 

療法士のカルテでも、「アライメント」という言葉は
よく使用されていると思いますが

語源から考えると、アライメントは骨格の整列状態を表す言葉であり、
動きが安定していることと同じ意味ではないと、考えられます。

骨が綺麗に並んでいたら、しっかり動けるわけではないですよね?
もしそうなら、骨模型は吊るされなくても立って歩けるはずです。
脊柱のアライメントは綺麗でも、手が上がらない人だっていらっしゃいますよね。

つまり、身体の安定した動きを発生させるためには
骨がいかに綺麗に並んでいるか?だけではなく、
いかに骨格を筋や軟部組織が支えられるのか?
が重要になってきます。

そのために必要な動きのつながり、というものが
存在するわけなのですが…

具体的には、
・歩くときに、安定して一歩を踏み出すために必要な骨盤帯での体重移動
・座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
などが挙げられます。

 

この辺りは、下記講座で詳しくお伝えして参ります。

「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」

 

このコースでは、主に肩関節・股関節と体幹部の動きに着目します。

序盤では、療法士自身の身体でエクササイズを通して動きを分析し、
中盤では、寝返り動作を通して分析する目を養います。
そして終盤では、自分でエクササイズを構築するための方法と
具体的なエクササイズ方法のアイデアをお伝えして参ります。

 

自分の身体を使って、
知識を知恵に変えてみませんか?

療法士活性化委員会

認定講師 吉田 頌平

参考文献:
1 ) :Carla M. Pugh.Application of National Testing Standards to Simulation-Based Assessments of Clinical Palpation Skills.Military Medicine.178.10(1). 55–63.

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