【セルフエクササイズ はやらなきゃいけない??】療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その42~

こんにちは!

モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

さて、今回は
「習慣」に視点を当てていきます。

1年目の後輩PTさんに、一緒にリハビリをさせていただいている
80代女性の方とのリハビリに入っていただいた後

『あの人、セルフエクササイズ やってないらしいですよ!
だから、一発指導しておきました!』
と、私に報告してくださいました。

結論から言うと、
セルフエクササイズは「やらなくてもいい」んです。

なぜなら、エクササイズができるようになることが
リハビリの目標ではないからです。

もし、目標も共有して明確なはずなのに
必要なエクササイズに取り組めていないのであれば、

そのエクササイズは、その方にとって
「必要なものとは思えない」
「難易度が高すぎ/低すぎて、やる気が起きない」
ものなのかもしれません。

 

一般に、運動強度を図る尺度に
・脈拍
・主観的運動強度(RPE)
・METs
などが用いられます。

運動プログラムによる変化を客観的に知るための『脈拍』
運動プログラムによる変化を主観的に知るための『RPE』
運動プログラムそのものの負荷度合いを知るための『METs』

どの視点で変化を感じられるか?
があって、運動を続ける意義が見つかっていきます。

『脈拍』の変化であれば、
→身体が温かくなってきた
→新鮮な空気が身体に入ってくる感じがする

『RPE』の変化であれば、
→動きが軽くなった気がする
→できることが増えている気がする

『METs』であれば、
→できる運動の種類が増えた

などの変化が感じられることが
継続の一つの手段になるでしょう。

変化を感じられると楽しいですよね?
すると、自然と続けたくなるんです。

先に挙げた利用者さんが
セルフエクササイズを行わなくなった理由を
聴いてみると

「毎週、繁華街へ出かけられるようになり
自分の趣味に忙しくなったから」

だったそうで、

もともと家から歩いて出かけられなかった状態から
目標としていた『外出して趣味を楽しめるようになった』ので、
その方はエクササイズを行わなくなったそうです。

この場合では、『RPE』に変化が起こっていますね。
そして、当初の目標を達成できているから
この方は「やらない」ことを選択しただけなんです。

 

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療法士活性化委員会

認定講師 吉田 頌平

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