【立ち上がる際に重要な、股関節の動きの評価】療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その52~

こんにちは!

モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

さて、本日は「股関節」
シリーズ第3弾
をお送りいたします。

これまで2回にわたって、
股関節の関節包に付着する筋と
立ち上がる際の股関節の動きのポイントを
お伝えいたしました。

今回は、立ち上がる時に
股関節に求められる筋発揮について
お伝えいたします。

座位から立ち上がるときに特に必要とされるのが
『股関節外旋筋』の筋発揮です。

座位姿勢の状態では、股関節を取り巻く軟部組織による
安定性は非常に弱い状態となっています。

そのため、座位で動くためには
股関節内・外旋筋によって
股関節を支持する必要があります。

とはいえ、そのまま股関節を外旋しても
うまく踏ん張ることができないため、
立ち上がることはできませんよね。

ポイントは、
『股関節 屈曲・内外転中間位・内外旋中間位』
に近い状態を保ったまま
股関節外旋筋を収縮することです。

前回のコラムでお伝えしたように、
立ち上がる際に体幹部から股関節の屈曲が起こり
主に「大腿直筋」と「腸腰筋」の
活動がポイントとなります。

どちらも骨盤・脊柱から伸びる筋ですね。
そういえば、股関節内・外旋筋も
骨盤から伸びてきますね。

もし、この時に
骨盤が後傾したままだと、
『股関節 屈曲・内外転中間位・内外旋中間位』
に近い状態を保つことはできるでしょうか?

少なくとも、股関節 屈曲は浅くなりますよね。

そうなると、姿勢保持のために大腿直筋が働きやすくなりますので
股関節前面に骨盤が動くためのスペースが減少し、
上肢や頭部を大きく前に振り出すようにして
立ち上がろうとする様子が観察されることになります。

また、骨盤後傾位だと股関節外旋筋は
短縮位の状態となりますので、
筋発揮が十分にできない状態になります。

こう考えると、
どこから評価して介入したらいいのかが
考えやすくなりませんか?

このように、関節運動の原理を押さえつつ、
日常生活動作から動作分析を行えるようになり、
また必要なセルフエクササイズを構築できるようになるのが
「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」
です。

このコース最大の特徴は、
「あなたが、あなた自身を分析すること」にあります。

・歩くときに、安定して一歩を踏み出すために必要な骨盤帯での体重移動
・座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
・立ち上がる時に必要な、股関節と骨盤帯の連動の仕組み
などを、あなた自身の身体を動かしながら学び、

必要な動作分析の視点と、段階的な自主トレ(セルフエクササイズ )の構築方法、
評価内容を患者さんへお伝えする方法をお伝えいたします!

わからない部分は、いつでも質問できるところも
このコースの特徴です( ^ω^ )

「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」


次の一歩へ進むために、まずは
自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?

療法士活性化委員会

認定講師 吉田 頌平

参考文献:
1) Brian L. Walters et al.New Findings in Hip Capsular Anatomy: Dimensions of Capsular Thickness and Pericapsular Contributions.The Journal of Arthroscopic and related Surgery. 2014.30(10). 1235–1245.

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