こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
肩の動きのうち、肩甲骨の動きって重要ですよね。
ですが、評価中は肩甲骨に注目していても
動きを促通するときになると、肩甲骨は意外と見落とされてたりします。
そこで今回は、前鋸筋の促通方法であるプレーシングに注目して
肩甲骨の動きを観察してみます。
肩甲骨外転(前鋸筋)の促通・プレーシングをかんがえる
肩甲骨外転(前鋸筋)を促通する、プレーシング。
仰臥位でプレーシングを実施する際の主なポイントは、以下の3つです。
1. 肩を90°屈曲位をキープ
2. 天井に向かって、手を伸ばすように動く
3. (2までが楽に行える場合)
利用者さんが伸ばした手を床に押し返すように、療法士が抵抗を加えてキープする
この3ポイントのうち、肩甲骨はどう動いているのか確認してみましょう。
肩甲骨の動きに注目してみる
肩甲骨の動きのポイント
プレーシングの目的は、肩甲骨の外転動作を促すことです。
具体的に言い換えると、
「肋骨に沿って外側方にうごく動き」のことなんですが
この『肋骨に沿って』というのがポイントです。
肋骨に沿って動く幅の大きさ
肋骨はカーブした形状をしており、
肩甲骨はこの肋骨の上を滑るように動きます。
肋骨に沿って肩甲骨が外転する動きは、
以下のように振り幅が大きくみられます。
同じプレーシングでも、動きの大きさが違いますよね。
プレーシングをする際には、
『肋骨に沿って肩甲骨が動けているか?』がポイントとなるので
肩甲骨の下角や内側縁を触診しながら
プレーシングを観察できると、より効果的な介入プログラムにつながりやすくなりますよ。
さらに言うと、肋骨は胸骨と胸椎とつながり、
上方回旋したり、外転したりするので
肋骨の動き方しだいで、肩甲骨の動き方も変わります。
なので、肋骨の動きにも注目できると
より肩甲骨を中心に、肩への評価ができるようになりますよ!
まとめ
促通、ときくと
ついつい抵抗をかけることに意識が集中しがちですが
利用者さんが、どんな動きが大切かご理解できていて
さらに意識して動けていることが、動きを促通するうえで最も重要なポイントです。
肩の動きは複雑に感じる部分が多いので、
一箇所ずつ触診して、動きを確かめながら介入してみることをオススメします!
触診で動きを感じ取ることも、臨床でとっても大事ですよ。
利用者さん・患者さんの力になりたいと思う
療法士の方のお力になれたら幸いです。
- 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
- 寝返りをもっと見れるようになりたい…
- ADLにつながる介入プランを作れるようになりたい…
そんなお悩みを解決する講座です。
【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?
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