腰椎椎間板ヘルニアの評価とアプローチ・リスク管理

腰椎椎間板ヘルニアの評価とアプローチ・リスク管理

皆さん、こんにちは!
整形外科クリニック勤務の林です。

皆さんは腰椎椎間板ヘルニアに対してどんなリハビリを行っていますか?
介入をしていて困ることといえば、
・アプローチ、運動療法ができない
・評価ができない
・リスク管理ができない
そんなことが悩みますよね。

僕もたくさん悩んで仕事が嫌になったりしました。
今回は腰椎椎間板ヘルニアに対して療活のコンセプトを用いて
アプローチ・運動療法、評価、リスク管理をご紹介したいと思います。

一緒に患者さん、利用者さんを良くしていきましょう!!

1、腰椎椎間板ヘルニアのアプローチ、運動療法
2、腰椎椎間板ヘルニアの評価
3、腰椎椎間板ヘルニアのリスク管理
4、腰椎椎間板ヘルニアのリハビリ手順

1、腰椎椎間板ヘルニアのアプローチ

動きやすい状態にする

【関節モビライゼーション】
股関節、仙腸関節、胸腰椎、肋椎関節、肩甲胸郭関節
【筋膜のリリース】
大腰筋、多裂筋、小胸筋
を行いまず身体が動きやすい状態を作ります。

意識的に動かす

  • 腹臥位(腹臥位、On Elbow、On hands)
  • 四つ這い(体幹屈伸、前後移動、上下肢リーチ)
  • 座位(上肢挙上、体幹前後傾、体幹屈伸)

*屈曲方向の運動で疼痛・痺れがある場合は注意が必要です。
リスク管理を行った上で運動を学習してもらいます。

以上の事を行うと腰椎椎間板ヘルニアの患者さん、利用者さんの身体は変化します。
この後で生活指導やADL訓練のリハビリをするとより効率的に行うことができます。

ただ一つ問題があります。
疾患に対するアプローチだけでは問題点が把握できません。
問題点が把握できないと腰患者さん、利用者さんに身体状況を説明して治療同意を得ることができません。
そこでアプローチの前に必要なのが動作評価、身体機能評価です。

2、腰椎椎間板ヘルニアの評価


評価では
まず日常生活で困っていることや出来なくなったこと、やりにくくなった動作について問診とその動作を行っていただきます。
それを踏まえた上で以下の内容を実施していきます。

【動作評価】
起立:体幹の安定性

【身体機能評価】
・疼痛:どこが、どのぐらい、どんな時などを問診

・可動性、伸張性

  • Thomas test→股関節、腸腰筋
  • Patrick test→仙腸関節
  • PLF test→腰椎、多裂筋
  • Trunk rotation test→胸椎、下部肋椎関節
  • Bed acromion distance→小胸筋、肩甲胸郭関節

・筋力

  • Active Straight Leg Raising→コアマッスル、腸腰筋の筋力低下
  • ブリッジ→大殿筋、脊柱起立筋群、多裂筋の筋力低下
  • リーチング→前鋸筋、僧帽筋、小胸筋の筋力低下

以上を行うことで患者さん、利用者さんの身体の問題点が把握できます。
なので説明と同意ができるようになりリハビリが円滑に行えるようになります。

ここで皆さんに質問です。

評価をしているときに疼痛が増悪してしまったことはありませんか?

ここで大切になってくるのが疾患に合わせたリスク管理です。

3、腰椎椎間板ヘルニアのリスク管理


腰椎椎間板ヘルニアのリハビリでは身体を悪くしないことが大切です。
疾患特有の注意点としては、【髄核の変位】をイメージすることです。

【髄核の変位】とは

腰椎椎間板ヘルニアでは椎体と椎体の間にある
椎間板が変位することによって起こります。
具体的には髄核と線維輪に分けられています。
腰椎椎間板ヘルニアでは髄核が線維輪を後方or外側変位することにより、
腰痛や痺れを生じます。

リハビリを行う際は日常で疼痛や痺れを感じる時、
後屈・前屈姿勢で症状が出現するか確認します。

前屈で症状が出る時は運動療法で体幹前屈を伴う動きは注意し、
また後屈で症状が出現する時は他の疾患の可能性がありますので、Drへ相談してみてください。

4、腰椎椎間板ヘルニアのリハビリ手順


腰椎椎間板ヘルニアのリハビリ手順は

1、リスク管理
2、評価
3、アプローチ、運動療法
になります。

ただ忘れてほしくないのは
患者さん、利用者さんの動作や日常生活の改善です。
関節可動域や筋力改善も良いことですがそこを忘れてしまうと何のためのリハビリか分からなくなってしまいます。

僕もついつい機能面だけ追い求めてしまう傾向があるので注意しています。
皆さんも一緒に勉強して患者さん、利用者さんを良くしていきましょうね。

一緒に勉強していきたい!という方はこちら
>>>【20分で変化を出す】脊柱疾患に対する評価とアプローチ<<<

療法士活性化委員会
認定インストラクター 林凌磨

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