【しゃがむ時の股関節の動きを見ていますか?】療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その9~

こんにちは!

モーションアナライシス講師の吉田頌平です。

さて、今回もしゃがむ動作の時の
股関節に着目してみましょう。

前回は、
・しゃがむ時に
動いているのは大腿骨と脛骨、膝蓋骨

・この時、大腿骨遠位部は
外旋しながら前方へ滑り、転がる運動を見せます。

という動きの特徴があるとお伝えいたしました。

酒井ら(1 の報告によると、
しゃがむ動作では
・股関節外旋:3°
・股関節屈曲:77°

今野ら(2 の報告によると、
しゃがんでものを拾い上げる動作では
・股関節外旋:24°
・股関節屈曲:114°

が必要になると言われています。

つまり、股関節の屈曲動作と外旋動作も
欠かせないんですね。

もし、しゃがめない方がいらっしゃった場合は

膝だけでなく、股関節の関節可動域を測定し
「しっかり動かせるのか?」を確認することが
介入プログラムを立てる上で
重要になってきます。

そこで注目したいのが
「多裂筋」の働きです!

多裂筋が働くことで、
骨盤が前傾し、股関節屈曲・外旋の運動を
促すことができるからです。

では、この股関節の動きを評価するワークを
実践してみましょう。

1.足裏をしっかりと地面につけます。

2.膝が足趾よりも前に出ないように
お尻を後ろに押しながらしゃがみます。

(セルフで行う場合は、ご自身の手や
壁を使って行うと良いですよ)

*仙骨で後ろに押すことができるかどうか
をポイントに行ってみてくださいね!

ゴニオメーターによる
股関節可動域の測定結果と合わせて、

ADL動作に活かせる股関節運動を
分析してみてくださいね。

それでは、本日はこれにて失礼いたします。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

参考文献:
1.酒井孝文 他:変形性関節症患者の動作分析:PTジャーナル 37(12):2003
2.今野孝彦:Ⅱc 日常生活動作(ADL)と上肢機能.これでできるリウマチの作業療法:1996

 

p.s.

より効果的なセルフエクササイズを考案するために まずは自分の身体の動きを確認してみませんか?

ご自身で感じた身体の動きを あなたの活きた言葉で、 患者様へお伝えできるようになりますよ。1

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